top of page

北京- June 2023 Unforgettable Beijing 1



少し前のことになりますが、、、先月、北京に行ってきました。

6月中旬とはいえ、気温は連日40℃前後。

肌を刺す日差しにまいりましたが、乾燥しているので、暑いけれども湿気が肌にまとわりつく不快感がないのが新鮮でした。

手を繋ぎ微笑み合いながら、街を歩くカップル、じゃれ合いながら走りすぎてゆく子供達、おしゃれして、友達同士で写真を撮るおばあちゃんのグループ、上裸で肩組んでビールを飲んでるおじさん達、、、北京の街は想像以上に落ち付きを取り戻していて、人々はようやく戻って来た日常を体いっぱい楽しんでいるようでした。

みんなの笑顔を見ていると、ビザを取るのに少し手間取ったけれど、来て良かった!と心底思いました。




Celebrating reunion over hotpot&cold beer🍻

まずは、中国に無事到着できたことを祝って乾杯!

暑くても美味しいのはスパイシーな鍋料理。羊肉がとても美味しく、クミンや唐辛子なんかのスパイスの使い方が最高なんです。

二次会は北京名物の串焼き。ここは郊外だったので、屋外でビアガーデンのようでした。

酔っ払ったお父さんたちは上裸になって大笑いし楽しんでました。

どこにいてもカラフルなネオン見るだけでウキウキしますよね!



今回の哲也の展覧会を企画してくれた吕夢佳さんがプロデュースに関わった、北京郊外の素敵なリゾートホテルに招待してもらいました。自然に囲まれた果樹園の中にある桃源郷の様な場所でした。



和木 The Home · 私厨

「和木私厨」でいただいたお食事と店内の様子、宮廷の一室を原寸大で再現した設えです。

北京市内に数店舗あるそうですが、ここは一般の方には開放していない特別な場所だそうです。

お料理も内装も細部にまで趣向を凝らし、ため息の出る美しさ、、、



Beihai Park

北京市民の憩いの場、北海公園。ハスの花を模したボートは度肝を抜かれる配色、、、でもなんだかこれくらいがしっくりくるのが中国の不思議な魅力。北京のど真ん中ににいるとは思えない、穏やかな空気が流れる場所でした。



哲也の器を使ってくれているレストランへ行って来ました。

シェフのTalibさんが工房を訪ねてくれたのはコロナ禍が始まる前。

注文していただいた器を日本へ受け取りに来る予定でしたが来日できず、開店後もコロナ禍できっとなかなか思うようにできなかったことだと思います。

そして4年後、Asia's 50 Best Restaurants 2023 にも選出されて、中国国内でも高い評価を受けています。厨房は開放的で、スタッフが笑顔で仕事をしていることがとても印象的でした。

北京で中国料理に飽きたらぜひ訪れてみてください!




会場1 北京园博园 杭州园 Garden Expo Park - Hangzhou Garden

哲也の作品展会場1(*展覧会は趣向を変えて3箇所で開催)は、2013年に開催されたガーデンエキスポの会場跡地にある、杭州园。

この場所には、広大な敷地の中に中国各地、世界各地の庭園が再現・展示されています。

特に杭州园は美しく整備されていて、建物は現在も様々なイベントに活用されているようです。

花器をいくつか出展したので、その展示のために自然豊かなこの場所を選んでくれました。

お花は華道家の方とイベント主催者の吕夢佳さんが活けてくれました。

大きな窓から見える庭園の草花や差し込む光と相まって、とても素敵な展示でした。

また焙煎家のXinLiさんを招いてコーヒー茶会を行いました。

哲也も作り手としてドリパー&サーバーの説明をし、いつも淹れている手順で実演し喫茶していただきました。



やっぱり北京に来たからには北京ダックですよね〜

皮のパリパリ食感と、口に入れた時にキャンディーのように溶ける、この対比の妙!

そのほか全てのお料理も美しく美味しゅうございました、、、🙏



2つ目の展示会場は北京市街地から西へ行った工業跡地を開発したエリア、近くには北京冬季五輪のスキージャンプ台がありました。夏空の下、元工業地帯に突然現れたジャンプ台は、ちょっとシュールで面白かったです😁




会場2「识云」episode collect


古い大きな工場をリノベーションした建物の中には、アートギャラリーやメーカーのショールームなどがいくつもあり、吕夢佳さんはこの中に「识云」というギャラリーを運営しています。

「识云」では一つ目の会場・杭州园とは違う趣向で展示やイベントが開催されました。


吕夢佳さんは茶人でもあり、3種類の紅茶葉を用意してお茶会を催しました。

まだ中国がソビエトに紅茶を輸出していた時代の茶葉がいい状態で保存されていたそうで、それをコーヒードリッパーを使ってミルクティーを淹れてくれました。

燻香の強い紅茶には4煎目からライチーを淹れて飲んだりとあまり日本ではしないことを体験。

3つ目の紅茶は樹齢1000年の古樹から作られたもので、優しい香りと甘みのある茶で哲也も主人となってお茶を淹れました。

お茶会の間は、500年前に作られたいう琴に似た楽器の演奏してくれたのですが、とても優しく懐かしい心に沁みる音色でした。

お茶を飲みながらペチャクチャと皆さんとお話しする時間がとても楽しい。

他愛もない日常のことのおしゃべりなのですが、喫茶はそういう空気を醸成する素敵なツールだと思います。



会場3「和木私厨」

三つめの会場は「和木私厨」というレストランです。

工芸やアート、食に関わるメディアの方や経営者との食事会でした。

コース料理の中で全部ではありませんが哲也の作品を使ってもらっています。

中華料理といえば円卓で大きな皿や鉢に盛られた料理を取り分けるスタイルをイメージすると思いますが、数年前から個々に一皿ずつ料理を提供するスタイルも定着しています。

コースの構成は非常によく考えられていて、味覚が常にフレッシュでいられるように工夫されていました。さすが中国4000年の歴史です〜。

食事中の話題は、日常のことから、かなり込み入った質問までいただき、最後は「幸せとは?」というお話となりました。

見方はいろいろですが、この問いは全ての人間が共有している永遠のテーマなんだなあ、と実感。

顔を合わせて語り合えたことは、とても刺激的でした。


2017年に初めて今展を企画してくれた吕夢佳さんが工房を訪ねてくれました。

それから6年、コロナもありましたが何度も工房を訪ねてくれてこの展覧会が実現しました。

6年分の思いが高密度の3日間であっという間に過ぎ去り、なんだか少し勿体無い気もしましたが、充実した北京行となりました。

最後に、通訳を引き受けてくれたシュウさんのおかげで現地の関係者と深くコミュニケーションが取れたことに感謝します!


(つづく)




Comments


bottom of page