
私達の自宅兼工房がある場所は、もともと私(桃子)の両親が50年ほど前に居を構えた場所の隣にあります。自然の豊かな環境で焼き物作りをしたいという希望を胸に、幼い私と弟を連れて京都から移住してきました。電気はかろうじて通っていたものの、当時は水道もなく沢から引いた水を煮沸して使っていたようです。大きな憧れを持ってやって来たとはいえ、都会育ちの2人にとって当時の田舎暮らしは苦労も多かったと思いますが、私と弟は川で泳いだり、秘密基地を作ったり、柴犬ののんちゃんと一緒に野原を転げ回って遊んだり、とても幸せな子供時代を過ごしました。家の前には父と母が山の斜面を「開墾」して作った小さな畑があり、夏には出来立てのキュウリやトマトをもぎっておやつに食べていました。パンチの効いたとれたての野菜の味は、今でもその時の情景とともに深く記憶に残っています。
野菜作りはもっぱら母の仕事でしたが、数年前に母が他界してからは父が引き継いています。
几帳面で丁寧に世話をするので、最近では収穫量もクオリティーも随分と向上し、私達も夏場はほとんど野菜を買わなくてもいいくらいです。今年はナスの生育ぶりが半端なく、毎日何かしらナスの料理を作っています。そろそろシーズンも最終期に入るのですが、気温が少しづつ下がるこの時期のナスは、真夏よりゆっくり成長するせいか、身がギュッと詰まって本当に美味しいのです。
今日は大谷製陶所のみんなが大好きな、平鍋で作る「ナスのピリ辛味噌炒め」を紹介します。
そのまま、おかずやアテとしてもいいですし、ご飯や麺のトッピングにしてもとても美味しくいただけます。
(*我が家は人数が多いので、分量は基本的に多め、です。私は、常備菜的に多めに作りますが、それぞれの事情に応じて調整して下さいね。)
<ナスのピリ辛味噌炒め> (φ24cmの平鍋(並)を使用)
ナス 8本(大きめの乱切り)
豚ひき肉 300g
生姜 刻んで大さじ1くらい(お好みの辛さで調整して下さい)
豆板醤 小さじ2くらい(お好みの辛さで調整して下さい)
ゴマ油 大さじ1くらい
塩少々
(調味料)(全て合わせておく)
味覇(中華スープの素) 小さじ1/2
水 100cc
ニンニク醤油 小さじ1/2(なくてもいい)
醤油 大さじ1
砂糖 大さじ1/2
味噌 大さじ1
水溶き片栗粉(適量)
揚げ油
1.揚げ油を温めてナス素揚げする(さっぱり仕上げたい人は多めの油でジリジリ炒めておいても良い)
2.平鍋にゴマ油をたらし中火で生姜を炒め、ひき肉入れてポロポロになるまで炒めて軽く塩をし、豆板醤を絡める。

3.合わせておいた調味料を入れて少し煮詰める。

4.素揚げしたナスを入れて肉味噌を全体に絡める。

5.水溶き片栗粉でとろみをつけて出来上がり。

そのままおかずに↓
温泉卵と一緒に冷たい麺にトッピング↓
ご飯にも合います↓
Comments